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【最新版】
千葉県の紅葉の名所、養老渓谷(市原市・大多喜町)。黒湯の温泉と、粟又の滝、そして11月中旬から色づく渓谷の紅葉。この秋も、あの景色に会いに行けます。
養老渓谷は、2026年8月の豪雨と9月の台風25号で被災しました。2023年9月の台風13号でも、温泉街の9軒の旅館の半数以上が浸水しています。それでも、そのたびに地元の人たちが立ち上がり、いま渓谷は、紅葉の季節に向けて準備を進めています。
市原市の観光案内(10月29日更新)によると、停電と断水は解消し、温泉旅館や飲食店の多くが通常営業しています。入り口は大多喜町側になりますが、車でも、バスの乗り継ぎでも行けます。被災直後の情報がSNSなどに多く残っていて、客足はまだ戻りきっていません。10月のマルシェに出店した人は、「来てくれるのを地元は待っているのよ」と話しています。
この記事では、市原市の公式案内などをもとに、いま楽しめる所、行き方、泊まって応援できる宿を、日付つきでご紹介します。行けない方のための応援の形も、あわせてお伝えします。
① 行けます!入り口は大多喜町側です。車なら迂回路で、粟又の滝や観音橋、山の駅 喜楽里へ。
② 電車とバスでも行けます。JR外房線の大原駅から、いすみ鉄道の代行バス、路線バスの乗り継ぎで。(小湊鐵道は、養老渓谷駅まで運休中です)
③ 泊まる、食べる、買うことが、そのまま応援に。紅葉は11月中旬から、ライトアップは11月23日から。立入禁止の場所には、入らないでくださいね。
市原市の案内には、「市原市側から、養老渓谷に入ることはできません。迂回路で大多喜町側からお越しください」とあります。県道81号(清澄養老ライン)の石神付近が通行止めで、市は令和9年2月頃には復旧する見込みと案内しています(10月29日更新)。復旧の見込みは変わることがありますので、最新は、千葉県のウェブサイト(県管理道路の被災箇所と復旧見込み)でご確認ください。
県道32号(千葉夷隅ゴルフクラブ沿いの道)〜県道465号〜老川十字路経由で、大多喜町側から入ります。大多喜町側からは、「観音橋」「粟又の滝」「懸崖境」「山の駅 養老渓谷 喜楽里」などに行くことができます。
大型バスも、大多喜町側から通行できます。粟又の滝周辺と、釣り堀センター周辺には、大型バスが使える駐車場があります。
小湊鐵道は、上総牛久駅〜上総中野駅間で、当面の間、運転を見合わせています(養老渓谷駅はこの区間です)。平日のみ、上総牛久駅から「小茶自動車前(養老渓谷駅の手前)」まで、バスやタクシーの代行運転があります。
大多喜町側の観光会社「わくわく大多喜」の案内(10月26日現在)では、JR外房線の大原駅から、いすみ鉄道の代行バスで「大多喜駅」へ。そこから路線バス(粟又・ごりやくの湯行き、または養老渓谷駅行き)に乗り継げば行けます。10月15日から、養老渓谷への路線バスは通常ルートで運行を再開しています。時刻は、バス会社などの最新情報でご確認ください。
車でお出かけの方へ。万一の大雨に備えて、水害のときの走り方もご覧ください。
市原市の案内(令和8年10月時点)をもとに、「いま楽しめる所」から順にご紹介します。
養老渓谷駅周辺の散策マップ(カフェや観光名所を巡る気軽なコース)を、市が公開しています。最新の通行規制は、大多喜町観光協会のトップページにあります。
通行止め・立入禁止の場所には入らず、現地の看板や案内に従ってください。遊歩道は、大雨のあとに閉鎖されることがあります。
市原市の案内(10月29日更新)では、温泉旅館の多くが通常営業です。
食べる温泉宿 鶴乃家と黒湯の宿 喜代元は、10月30日から営業を再開しました。ここでは6軒をご紹介します。黒湯の温泉につかって、旬の料理を味わう——それが、いちばんの応援になります。日帰り入浴の可否や時間は宿によって違いますので、お出かけ前にご確認ください。
自家源泉の黒湯と、会席料理の宿です。2023年9月の台風13号の豪雨で、1階に濁流が押し寄せ、玄関は高さ1.7mまで水につかり、名物の黒湯の源泉も水没しました。2代目の秋葉保雄さん(養老渓谷観光協会の会長)は、一時は「廃業」の2文字が頭をよぎったものの、県が養老川の改修を約束したことで再建を決断。床を20cmほどかさ上げし、ボイラーを交換して、2024年9月に、1年ぶりに営業を再開しました。
それから2年。今回の台風25号では、停電などの影響で、9月いっぱいの休業になりました。秋葉さんは「度々こういうのが起きると毎年毎年の心配事」と話します。その喜代元が、10月30日から営業を再開しました。
10月24日の日本テレビの報道によると、建物の被害はなかったものの、停電で食材を何十万円分も無駄にし、1か月の休業による損失は少なくとも400万円とのことでした。11月の予約は、例年の半分以下。それでも、「おいしい料理と温泉で、損をさせないようにお迎えしたい」と、準備を進めています。この秋、黒湯につかりに行くことが、宿の何よりの励みになります。
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黒湯の温泉と、かずさ牛の陶板焼きが自慢の宿です。2023年9月の台風13号の大雨で、養老川があふれ、地下にある名物の黒湯の浴場が水没しました。客室に被害はなかったものの、ボイラーが壊れ、やむなく休業に。新しいボイラーを11月に入れて試験的に湯を張ると、今度は浴槽から湯が漏れ、修理が必要になりました。防水工事も、温泉の成分と湯温のせいで、塗料がなかなか定着せず、難航したそうです。それでも、約半年ぶりに営業を再開。夫婦で切り盛りする宿は、休業中に、黒湯のありがたみを実感したといいます。今回の台風25号のあとも、鶴乃家の公式サイトのお知らせで、10月30日(金)からの宿泊予約を通常どおり受け付けていると案内しています(10月30日確認)。
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粟又の滝まで、歩いて5分ほどの宿です。高台の客室と露天風呂から、季節の景色が見えます。小湊鐵道の駅やバス停からは遠いため、宿の無料送迎(要予約)が案内されています。今年、創業50年を迎えた宿です。台風25号が近づいた9月21日の夕方、13組の宿泊客が夕食を終えたときに、停電が起きました。2023年の台風13号では、土砂が流入して2か月間休館し、紅葉シーズン前の11月2日に営業を再開しています。今回は、施設の被害はなかったものの、報道の時点では、電話が通じず、停電も続いていたそうです。富沢真実社長は、「かき入れ時となる11月中旬からの紅葉の時期までにお客さんが戻って来られるよう、やれることをやるしかない」と話しました。滝見苑の公式サイトには、公式サイト限定の割引がつく「千葉豪雨復興プラン」(2食付き)も案内されています(10月30日確認)。プランの内容と期間は、公式サイトでご確認ください。送迎の発着場所は、運転見合わせ中の鉄道に影響されるため、予約の際にご確認ください。
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渓谷と庭園に囲まれた宿で、露天風呂と、露天つきの客室があります。静かに過ごしたい方向けです。もちの木は、8月と9月の2度の豪雨に見舞われましたが、現在は通常営業中と、公式サイトで案内しています。公式サイトには、期間限定で、割引がつく「千葉豪雨復興プラン」(2食付き)もあります(10月30日確認)。プランの内容と期間は、公式サイトでご確認ください。
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ヨード分の多いコーヒー色の黒湯の宿です。全13室で、夕食は地元のたけのこや山菜、川魚などの料理が中心です。名物はしし鍋で、大多喜町にあり、駐車場は無料です。
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養老川を見下ろす宿で、洞窟風呂とにごり湯があります。うなぎ料理など、郷土の料理が楽しめるとされています。
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ほかにも、MUJI BASE OIKAWA(廃校になった小学校を生かした宿泊施設。2024年10月開業。10月17・18日には、24店舗が出店するマルシェが開かれ、終日にぎわいました。朝日新聞、10月30日)、湯楽の宿(釣り堀センター)、民宿さかや、SHINRA YORO VALLEYが営業しています。養老渓谷観光協会の宿泊ページには、このほか、天龍荘とBoBuchi(ぼぶち)も載っています。営業の状況は確認できていませんので、お出かけ前にお問い合わせください。
渓谷の食材を使った季節料理と、四季の天ぷらをいただける食事処です(養老渓谷観光協会の掲載情報)。名物は、ゆば料理。おかみの磯野奈美子さんは、10月2日に営業を再開しました。10日からの3連休も、お客さんは例年の半分ほどでしたが、励ましに来てくれる常連さんの気づかいが、身にしみたそうです。「今度は自分が」と、SNSで木更津・市原・勝浦の各方面からの回り道を紹介し、「養老渓谷は通常営業しています」と発信しています。「11月の紅葉は十分楽しめます」と、磯野さんは話しています。大多喜町葛藤578-3。公式サイトでは、営業時間は11時〜15時(ラストオーダー14時30分)、定休日は毎週月曜日(祝日の場合を除く)とされています(夜の営業は休業との記載。2023年10月現在)。電話 0470-85-0820。清恵の公式サイトもご覧ください。
地元のお土産を買える施設です。食事は、養老食堂のてんぷらそばや山菜そば、国産牛のハンバーガー、炭火で焼くアユの塩焼きなど(千葉県観光物産協会の掲載情報)。営業時間は、10月〜3月は10:00〜16:00(4月〜9月は〜17:00)で、毎日営業(年末年始を除く)です。駐車場は、普通車32台・大型車2台・二輪車30台です。電話 0470-85-0005。喜楽里の公式サイトもご覧ください。
⛩ 立國寺/♨ ごりやくの湯(日帰り温泉)/🐟 釣り堀センター/🍨 山猫(ジェラート)/☕ サトモノ屋/🍜 手打蕎麦 ゆい。営業日は各店にご確認ください。大多喜城は休館中で、敷地内のみです。
養老渓谷駅前の観光案内所は、11月14日から営業を再開する予定です。それまでの間は、臨時休業です。
養老渓谷の紅葉は、例年、11月下旬〜12月上旬に見頃を迎えます。「関東一遅い紅葉の名所」として知られています。人気の紅葉スポットは、粟又の滝と観音橋です。市は、11月中旬からは、例年どおり紅葉を楽しめるとしています。日本テレビの報道でも、養老渓谷は11月中旬から色とりどりの紅葉に染まる、とされています(10月24日)。地元の髙田奈津子さんも、「360度紅葉になる」「観光客を迎える準備はしています」と話していました。大多喜町観光協会も、「復旧も進んでいます。紅葉の見ごろは11月下旬から12月初旬です。道路状況を確認の上、どうぞお越しください」と案内しています(10月24日掲載)。
11月23日から、観音橋・粟又の滝・懸崖境でライトアップが行われます。期間は11月下旬〜12月初旬、点灯時間は17時〜21時の予定と案内されています(千葉県観光物産協会の掲載情報)。変更されることもありますので、大多喜町観光協会(0470-80-1146)、市原市観光振興課(0436-23-9755)、または各公式サイトでご確認ください。
色づきの様子は、出かける直前に、観光協会や市の案内でご確認ください。遊歩道の状況によって、歩ける場所が例年と少し違うこともあります。
市原市は、「観光やお買い物を通じて、地域を応援できる取組」を紹介しています(市原市「復興・復旧に向けた観光キャンペーン情報」、10月19日更新)。養老渓谷そのものではなく、市原市内の施設や鉄道の取り組みです。内容と期間は変わることがあるので、市のページでご確認ください。
🚃 小湊鐵道「たべあるきっぷ」:五井駅〜上総牛久駅間の、乗車券と飲食券のセットです(養老渓谷駅方面は対象外)。
🐘 市原ぞうの国「台風災害復興支援チケット」:チケットの売上げが復興支援になります。
🏕 高滝湖グランピングリゾート:フロントの募金箱は、台風25号の支援として市原市に寄附されます。
1. 道路と交通:通行止めと、小湊鐵道・いすみ鉄道・路線バスの運行を、公式情報で。(大多喜町観光協会)
2. 宿・食事処:営業日、日帰り入浴の可否、送迎を、電話か公式サイトで。大雨のあとは遊歩道が閉まることも。
養老渓谷は、豪雨と台風を乗り越えて、紅葉の季節を迎えようとしています。最新の情報を確かめて、立入禁止の場所には入らずに、この秋、黒湯の宿と紅葉の渓谷へ。行けないときは、ふるさと納税という応援の形もあります。
・市原市「養老渓谷 観光情報」(最終更新 令和8年10月29日。随時更新)
・市原市「【2026年】復興・復旧に向けた観光キャンペーン情報」(10月19日更新)
・各宿の特徴は、じゃらん・千葉県観光物産協会などの掲載情報、営業の状況は、市原市の案内によります。遊歩道の通行規制と紅葉の案内は、大多喜町観光協会のトップページ(10月30日確認)、ライトアップの期間と時間は、千葉県観光物産協会「まるちば」の掲載情報、宿の一覧は、養老渓谷観光協会の宿泊ページ(10月30日確認)によります。
・わくわく大多喜(大多喜町)「『養老渓谷』ちゃんと行けます!道路&お店の“いま”をお知らせ」(2026年10月26日現在)
・報道:NHK(2026年9月26日)、読売新聞オンライン(9月26日)、朝日新聞(10月30日)、チバテレ(9月25日)、日テレNEWS NNN(10月24日)、朝日新聞(2024年8月28日)、千葉日報(2023年10月31日)。




